体力別の過ごし方~


 新型コロナウイルスの流行により社会という集団における過ごし方は諸説あるものの少しずつその方向性が見えてきたように思いますが、ここへ来て、体力別のそれぞれの個の過ごし方にも焦点を当てるべき時期にきたのではないかと思います。
 上の図は以前から私が提唱しているホメオスタシスレベルの図です。人それぞれ生まれつきの体質や持病、生活環境など様々な要素により健康を維持する力、ホメオスタシス(生体恒常性)の能力が違ってきます。それにより、例えば新型コロナウイルスに感染した時のその後の体の反応と経過も変わってくる可能性が高いことが考えられます。そこで、皆様それぞれが今自分がどのレベルに居るのかを客観的に把握していただき、どのように過ごしてゆけば良いのかを理解していただければ、これからの対応、対策のご参考にしていただけるかと思います。
 それでは、簡単に上図の各ホメオスタシスレベルと過ごし方(主に食べ方)について解説いたします。
ホメオスタシスレベルは6から1、そして0まであります。6が寝たきり状態で自力での生活が困難な状況です。この段階では点滴治療など医療による治療が必要な状況のことが多いと考えられます。
 次にホメオスタシスレベル5:これは起き上がることが辛い状態、自力でトイレになんとかいける最低限の生活がなんとかかんとか出来るレベルですね。この時点で体を支えてくれる主体となる味は塩味です。食事では味噌汁、梅干しなどで塩分を補給、おかずでは鮭がいいです(生は禁)あとは梅醤番茶もいい。そして炭水化物はお粥ですね。甘いものは果物など一口サイズのものを少しです。この段階で甘いものの摂り過ぎは禁!!脱水にならないように注意しながら水分と塩分を補給し血液循環を保つことが大切です。(塩分は少量ですぐに飽和状態となりますので、くれぐれも摂り過ぎにご注意を!!)
 そして、その段階より浮上したらホメオスタシスレベル4:これは起き上がれるようにはなったけれでも、日常生活が辛い状態です。この時の体を支えてくれる主体となる味は苦味、番茶、ほうじ茶などの苦味、そして、漢方の苦味が一番役に立つ段階です。この段階でも甘いものの摂り過ぎは禁、生魚も禁、牛肉、豚肉もその脂を消化吸収する力がまだありませんので、肉類は魚、鶏肉で摂取してください。この段階でカロリーを補うのに便利なのがサツマイモです。アミノ酸価が高く、炭水化物の補給もしてくれます。
 ここで付け加え忘れていましたが、ホメオスタシスレベル6~4までは小麦は禁です。特に精白小麦を使ったパンは消化吸収はいいのですが、一気に吸収されるためこの段階の体ではその代謝がついてゆけません。そのためパンを食べたあとに返って脱力感、冷や汗などの症状に見舞われマイナスになるケースが多々見受けられます。(雑穀のまじったパンだとまだましなようです。)うどん、ソーメンはまだその脱力症状が少ないですので、食べてみた後のご自身の症状を観察してご判断ください。
 さて、次にホメオスタシスレベル3まで浮上したら、こんどは日常生活は遅れるがまだ疲れやすい状態にあるので、辛味刺激が体をシャキッとしてくれるようになります。よく患者さんに説明させていただく時、「最近、カレーライスを食べたいと思いますか!?」とお尋ねします。カレーのスパイスによる辛味刺激が欲しい時は、辛味の刺激で元気を出せる余力がある証拠になります。余力が無い時は辛味刺激を受けることが嫌に感じますので、カレーライスを欲しいとは思わないのです。そして、これもまた患者さんによく聞かれることですが「先生、運動していいですか?」と聞かれます。運動はこのホメオスタシスレベル3まで浮上してくればOKです。運動をしても疲れが残りにくいレベルにまで回復していると考えてもらってもいいと思います。疲れた時、体動かして元気を出そうとすることがあります。その時に、今、カレーライス欲しいと思うかな、嫌かな~?と自問自答してみてください。カレーライスオッケーの状態なら、運動してください。運動がプラスに働きます。豚肉、牛肉もそろそろ試してオッケー、生ものも様子を見ながらはじめてオッケーです。
 そうして、ホメオスタシスレベル2まで浮上してきたらほとんど日常生活には支障の無いレベルです。ホメオスタシスレベル3~1、0の方は感冒に罹ってもちょっと感冒薬飲んだり、休養をすれば自力で治れるレベルです。この段階では体を動かすことが多くなり活動が活発になってきますので、クエン酸など疲労を癒してくれる酸味が助けてくれる味の主体となります。ここまで来たら、小麦オッケーです。牛肉、豚肉オッケー、生ものオッケーです暴飲暴食に気を付けながら、摂取カロリーも増えてきますので、有酸素運動がとても大切になってきます。
 され、ホメオスタシスレベル1まで浮上してきました。激しい運動にも耐えられる体力、気力が充実しています。普段の食事でカロリーをまかなうのも足りなくなってくるかもしれません。ここへきて初めて主体となる味が甘味なのです。
良く、ホメオスタシスレベルが6~4の段階で疲れたから、しんどいからと甘いものを摂取して補おうとする人が多いですが、元気がでたような錯覚に陥るのは一瞬で、その後は返って、重く怠くなってしまいます。甘味はカロリーを効率良く摂取できますが、必要なビタミンや微量成分の割合が十分でないと返って消耗する羽目に陥ってしまうのです。
 それから最後にホメオスタシスレベル0は、もう神レベル、仙人レベルですね。どんな過酷な環境にも耐えられる体力と気力を備えた人です。ここまで到達できればいいですが、ここまでは中々ですね(*^-^*)。

以上が、各体力レベルでの過ごし方(食べ方)です。


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