あなたは左脳派or右脳派?

上の図を見てください。図の立方体がありますが、「この立方体の輪郭を描いてください。」と問われたら、あなたはAとBのどちらを描くでしょうか?実は正解はAもBも正解なんです。 しかし、人によってそれぞれ物の捉え方が違うのです。Aと答えた方はほぼ左脳優位の方、Bと答えた方は右脳優位の方である場合がほとんどです。左脳派の方にはBが立方体の輪郭であるという意味自体がピンとこないと思います。では仮に、この立方体が人の顔だと考えてみてください。こっちに向かって尖っているのが鼻です。そうするとこの顔の輪郭を描いてください、と問われた時にBの答えが浮かんでくるはずです。 左脳派の方と右脳派の方ではこんなにも物の捉え方が違うのですね。 左脳派の方々は物事を具象で捉えようとします。その方がしっくりきて、こころが安らぐからです。しかし、右脳派の方々は自身ではそう認識していなくても物事をどうやら心象で捉えようとしているみたいなのです。心象とはこころに浮かぶイメージ、その物からうける印象が主体となっているのです。左脳派の方は物が実際にそなえている形を捉えますので、この立方体は四角の面が寄せ集まって構成されている立体の物だとと捉えているようです。 人間関係における様々なトラブルの背景にはこういった無意識の認識の違いが原因になっていることが多々あります。「なんで、これがわからないの!?」お父さん、お母さんがお子さんを躾けたり、お勉強を教えている時、或は職場で上司や同僚などに何度も注意されるとき、こういった食い違いが発生し、これらが積み重なって不登校や出社困難に繋がっていることがとても多いのです。 左脳的思考、右脳的思考の違いを立方体の捉え方の違いで体験していただけたかと思います。発達の問題にもこれらの偏りが強く見られることがあります。これらを理解し相互理解を深めてゆくことが大切ですね。 クリニックでは不登校や出社困難の方の診療も行っております。 お困りの方はどうぞ、ご相談ください。 芦屋こころとからだのクリニック 院長 春田博之